認知症予防や認知機能維持について きび秀華苑


日頃、私たちが機能訓練として行っている運動は、単に筋力の維持や向上だけではなく、認知症の予防・改善に対して効果があるとされています。認知症の多くの場合、脳は血流の悪い状態にあります。しかし、運動をすると脳の血流量は増え、その結果、酸素や栄養が行き届き、脳の働きが活性化します。認知症によって脳の機能が低下すると、身体の機能をうまくコントロールできなくなりますが、これを改善するのも運動です。外部からの指示によって運動や作業を行い、脳に負荷をかけることで、その脳回路の再構築を促します。運動によって脳の可塑性を引き出せるというわけです。

脳の可塑性とは「発達段階の神経系が環境に応じて最適の処理システムを作り上げるために、よく使われるニューロンの回路の処理効率を高め、使われない回路の効率を下げるという現象」のことです。

失われた脳の神経細胞を再生することは出来ませんが、その細胞が担っていた機能を他で補うことは出来ます。運動を学習することで、脳は新たな回路を作ります。機能訓練の実施の際、意識的に繰り返し同じ動作の運動をすることによって、認知症で意思の疎通が難しい方でも、動作がスムーズになる事があります。今後も、ご利用者様に積極的に運動を取り入れて頂き、単純な筋力の強化だけでなく、認知症予防認知機能維持が出来ればと思っています。

きび秀華苑 機能訓練指導員

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